テント業界の歴史について
テント業界は戦前から続く古い業界ですが、
元々は軍用向けやトラックシートなどがメインでしたが、
敗戦後、商業用としてテント生地が使用され始めました。
店先の軒先(お店などの入り口の雨除けなど)に使用され
本格的に普及し始めたのは戦後~と言われております
敗戦後、日本の復興のシンボルとして軒先などにテントが
使用されはじめ、今で言う店舗テントなどは、むかしは日よけ、雨除け、
などが主要目的の軒先テントが主流でした。その後、ハンドルをクルクル回すと
テントの出し入れを行える巻き上げ式テントがはやり始めます。
※最も歴史の長いキャンバスと言えば、
テイジンのテトロンが代表的なキャンバスだと言われております。
(およそ50年以上の歴史)
その後、高度成長期には商店街などの活性化で、
今では考えられないほどの個人商店が活躍した時代の中で、
お店ができれば軒先に日よけや雨除けなどのテントを取り付けるのが
常識のように需要が拡大し、当時5000~6000店ほど全国にテント屋さんが
存在していたと言われております。(諸説では8000店ほどあったとか)
その後、大型ショッピングセンターや大規模な商業施設の影響により、
個人商店が衰退し、むかしのような商店街や個人商店の賑わいもなくなり、
出店数が加速的に衰退し、同時に多くのテント屋さんも廃業が重なり、
現在では2000店ほどと言われております。
その中でも、シートやテントを活用したシートハウス(倉庫など)や、
店舗向けの商業用テントから産業・工業向けのテント製品の需要が
拡大していきました。
そして現在では、テイジンや東レなどのテント生地メーカーから
様々な店舗にマッチするファブリック素材やデザイン性の高いキャンバスが
開発され、今現在でも多くの店舗などにテント看板やデザインテントとして
軒先テントの需要が進化した形となり、商業施設、ショッピングモールなどでも
雨除けテント、通路テント、デザインテントなどが広まっていくようになりました。
個人宅などではオーニングテントなど、むかしで言う巻き上げ式テントが
デザイン・機能面で大幅に製品として進化し、個人宅などへのオーニングの普及は、
日本国内で30%以上の普及率になるまで拡大しております。
このように様々な製品開発によって、テントの新しい需要を掘り起こし、
新たな需要を喚起しております。
この50年ほどの歴史の中で、テント業界も大きく変わり、
過去の商店需要に依存してきたテント屋さんは衰退し、
新たな需要や顧客ニーズに柔軟に対応してきたテント屋さんは
今現在でも活躍されております。
今後もテント業界を取り巻く環境は変わり続け、
テント屋の存在意義が常に問われ続ける時代ではございますが、
決して需要がゼロになる事はなく、新たな需要に対応しながら
時代に合わせてテント製品の開発が続いていきます。
テント屋としての事業存続は上記のような需要や時代背景の問題だけでなく、
後継者問題や、特殊技術のため独立する若い世代も少なく、
高齢化によって自主廃業が後を絶ちませんが、テント屋ナビはテント業界における
独立希望者や高い技術や施工力がありながら顧客との出会いや機会に
恵まれていないテント屋さんに貢献できればと思っております。
こちらにもテント屋さんの施工事例が掲載されておりますので、
お客様がお求めのイメージに該当するテント工事の施工事例など
ご参考にご覧くださいませ。